森のイスキア

「飲み物ものどを通らないほどの悩みを抱えて訪れたかたも、

食べるうちに、血の気が出てきて言葉がはっきりしてきます。」

 

皆さんは青森県岩木山麓にある「森のイスキア」をご存知ですか。

助けを求めて訪れるすべての人を無条件に受け入れ、食事と生活をともにすることで、

再出発させている、小学校教員だった佐藤初女さん。

 

「食べ物ほどストレートに心を伝えるものはありません」

いつ頃だったでしょう。初女さんのことを知って、その言葉と行動に感動したのは・・・

 

森のイスキア 代用

 

 

今日は、その時彼女の本を読んで 心に残ったところを抜粋してお届けしますね。

 

森のイスキア 代用

 

イスキアを訪ねる方の多くは、心に悩みを抱えて苦しんでいます。

おいでになったときは、声もしおれて、お茶も飲めない状態です。

ぽつり ぽつりと話始めるにしたがって、お茶を口に運ぶようになります。

 

食事の時間になれば 「いっしょに食べましょう」 とお誘いし、食事を出します。

食事は、おむすびを主として、新鮮な旬の野菜を使った煮物やおひたし、

そのときに手元にある魚など、ごく普通のシンプルなものです。

 

森のイスキア 代用

 

ひと口食べて…「おいしい」。

そう言ってくだされば、一歩前進です。

私は 食ほどストレートに心を伝えるものはない と思っていますので、まずは食べてもらいます。

 

その方が、食事を美味しいと感じたとき、心の扉がだんだんと開いて、

胸いっぱいに詰まっていたことが、吐き出されます。

じゅうぶんに話したときに、自分の中で解決したことが心に定着していくのが

目に見えて分かります。

 

「みんなで食べると、おいしいんですね」

「食べ物はこんなにも元気をくれる」

わたしはこうおっしゃる方に たびたびお会いしていますので、

食べることほど 力になるなることはないのではないか、と思っています。

 

森のイスキア 代用

 

食材は口を通して身体に入り、私たちの”いのち”といっしょに生涯生き続けていくことに

なります。

話は頭で聞くけれど、食事は体で聞いてくれる。

 

食こそいのち、食はいちばん分かりやすく深いもの。

苦しみを抱えていた人が 1食ごとに元気になっていく姿を見るたびに、私はそう感じるのです。

 

 

森のイスキアといえば ”おむすび”

 

森のイスキア 

 

初女さんは、奉仕の人生を生きようと決意されるのだけれど、

自分にはお金もない、特別な技術もない、自分に何が出来るのかと考えて、

ふと、『私にはこころがある』 と思いつかれたそう。

こころなら尽きることなく、いくらでも差し上げることが出来ると気づいて

大きな喜びに満たされたのだとか。

 

初女さんのおむすびを食べて、自殺を思いとどまった子もいます

彼女はこの時、特に何かを尋ねるわけ ではなく、ただ心を込めて作った料理をごちうそし、

おむすびを持たせたそうです。

 

 

何か技術や知識や才能がないと、「私何も持ってない」と

思ってしまいがちだけど・・・

そうですよね!何だっていいんです。

心を込めて、今、私が出来ることで

 

森のイスキア 代用

 

「自分たちが持っている才能で人に感動してもらったり、喜んでもらいながら人生を堪能しよう」

これは yayoiさんと二人で 一番大切にしている、変わる事のない思いです。

 

 

初音さんのおむすび、いつか食べてみたいな。

 

 

LINEで送る

作成日:  | 作成者: yumi |  カテゴリー: 心のメモ帳