台湾茶にはまって、かれこれ14年。
初めて台北に訪れた時は、春。
ちょうど新茶のベストシーズンに台北を訪れていたんです。
その頃の私は、台湾のお茶がこんなに美味しいものだと知らずに訪れていましたから、
全くのビギナーズラックでした。
初めていただいた、凍頂ウーロン茶は衝撃的でした。
すきっと一本通ったような味わい。
そして、幾度か飲んでいく内に聞香杯の中に残る、甘い香り。
あまりの台湾茶の美味しさに虜になった私は、春茶と冬茶を求めに 年に二度は台湾に通っておりました。
ところが、この6、7年、台湾から足が遠のいていたんです。
でも、また、台湾が恋しくて、恋しくて・・・
そこで、今年の4月、台北に行ってきました。
台北の永康街は、素敵なお茶屋さんがたくさんあります。
今回見つけたお茶屋さんは、出来立てほやほや。
こちらのお茶屋さんは、お茶の世界では有名な作家さんの作品を扱うお店でした。
こちらの本の中に紹介されているの。
さぁ、お目当ての凍頂ウーロンの春茶の新茶をいただこう!
意気込んでいると・・・
あと2週間たたないと春茶は出ないとのことでした。
あらら・・・少し早すぎたのね・・・ 残念だけど、仕方ない!
しかし、このお店の茶器は、見ごたえあります。
どの茶器も個性的で可愛いの。
小さな茶壺(チャフー)がころんとした形をしていて、暖かみがあります。
こちらのお店のオーナーさんも、素敵な方でした。
ゆっくりと楽しみながら、お茶を淹れてくださるのが伝わってきて。
それが、また一段とまたお茶を美味しくしてくれます。
さぁ、次のお店に参りましょう。
次のお店も、よく行くお店、耀紅名茶さん。
ここのお店には、蒸し器みたいなものが飾られていて・・・
このセイロみたいな物に、プーアール茶が入っていたんだとか。
大陸から、この中に入れてお茶が運ばれてきたのね。
おもしろい!
こちらの店内にある、書がまた見事です。
お茶の世界観とあいまって、心が落ち着く空間です。
どのお茶屋さんも個性があって、お茶の味もそれぞれに違います。
いつも決まって最後に訪れるのは、沁園さん。
何年経っても、ずっとこの箱。
深緑の箱に赤い字・・・懐かしい・・・
台北に来て初めて台湾茶を教えていただいたのは、沁園さんのオーナーご夫妻でした。
今も変わらず、お店に出ていらっしゃいます。
これまで、もう何杯もお茶をいただいて、お腹の中はぴちゃぴちゃ言ってる。
だけど、余りの懐かしさにここは別。
おかみさんに凍頂ウーロン茶を淹れていただきました。
やっぱり、この味! 凍頂ウーロン茶は、台湾茶の中で一番好きなお茶です。
ゆっくりと、お茶時間を楽しむ旅もいいですよ。