映画 「アンコール」

「歌わにゃいかん 理由が出来た」

どんな理由~? この言葉にそそられました。

 

映画 「アンコール」

 

 

ロンドンに暮らす72歳のアーサーは筋金入りの頑固親父。

いっぽう妻のマリオンは正反対。社交的で明るく、いつもポジティブ。

老後の楽しみとして老人合唱団「年金ズ」に参加し、

歌を心から楽しんで毎日を過ごしています。

 

また 歌のチョイスがとっても面白いんです。

若者が歌うと、ちょっとピンとこないような曲が、

年金ズだとピターってはまっていて、大アリなコーラスになるんです。

音が外れている人がいて これがまた更にいい!

 

映画 「アンコール」

 

アーサーは唐変木といっていいほどの偏屈もの。

禁煙の場所でたばこを吸い、ひとに酷いことを言って謝りもしない。

 

時折息子と孫娘が遊びに来るけど、アーサーの性格難のせいで息子との仲はギクシャク。

 

それでもどうしても、アーサーが悪い人にはみえないの。

それは、彼が誰よりも深くマリオンを愛しているから・・・

映画 「アンコール」

 

ジャーン、これがアーサーです

筋金入りでしょう!

 

マリオンはそんな気難しい夫の気持ちを優しく受け止めて、長年連れ添って

暮らしてきた、愛に溢れている素敵な女性なんです。

 

悲劇は突然にやって来るもの・・・マリオンのガンが再発。

それでも彼女はわずかの命を精一杯 明るく生きます

 

映画 「アンコール」

 

きっと人生を全うしたのね。その時が来て、みんなに愛されていたマリオンは

天国へと旅立ちました。

 

ふたりで過ごしてきたという時間の重さや大切さは、

デートをしたり、旅行した思い出なんかではなく

小さな日常のやりとりで見せてくれた、言葉づかいやささやかな気配りなんです。

 

マリオンがどれだけアーサーを信頼し、彼の気難しさを受け容れていたことか…

頑なに厳しい態度をとるアーサーが、心の底ではどれだけマリオンを大切に思っていたことでしょう。

 

映画 「アンコール」

 

アーサーの深い悲しみは予想通り・・・

 

この映画の最高なのは、あの筋金入りの頑固親父のアーサーが ゆっくり心を開いていくところ。

マリオンを大事に思うがゆえに、アーサーの態度が少しずつ、少しずつ解けていきます

「頑張れー!」と、気付けばアーサーの応援団長になっていますよ。

 

映画 「アンコール」

 

お話はここまで。続きはぜひご覧くださいね。

頑固親父は ホロリとくる素敵な伯父様でした

 

この作品は人間の大切な部分を描き出す 心温まるヒューマンドラマ

流れる音楽と共に楽しめます

「アンコール」ぜひ!

 

予告は こちら

 

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