爽やかな気分で締める、恒例の”日曜日夜の映画鑑賞”
以前から気になっていた作品「ボーイソプラノ」
それは素晴らしい歌声を聴きながら物語が流れていく…
心が満たされる作品でした。
複雑な家庭環境の中で育ってきた少年ステッドは、乱暴な問題児だけど
ひとつだけ素晴らしい才能を持っていました。
それは声。類まれなる美しい声に恵まれているのに、投げやりな人生を送って、
その才能を伸ばそうと努力しないのです。
でも流れは変わっていきます。
名門の少年聖歌隊に入り、本格的に音楽を学び少しずつ成長していくことに・・・
ボーイ・ソプラノで歌えるのは、少年が声変わりしてしまうまでのほんの少しの間だけ。
子供時代の束の間の美しさと、成長と共に手放さなければいけない恐怖感。
その奥深さを思い知らされます。
この合唱団の厳格な指導者を演じているのが、ダスティン・ホフマン。
不屈の魂から生まれた、奇跡の物語は、若い頃音楽を学んだ経験のある
ダスティン・ホフマンの自伝的映画ともいわれています。
自分の運命をかえていくほどの出会い・・・
彼は合唱団で技術だけではなく、これからの人生に最も大事な
「大切に生きる」ということを教わっていきます。
次第に自分と向き合っていくステッドは、自分のプライドと、
芯の強さと本物の愛を感じ取ったとき・・・天使の歌声が響くのです。
少年が大人へと成長する、そのわずか数年の間だけ輝ける声、“ボーイ・ソプラノ”
それは神様からのプレゼント。
ジェラシーを感じる人間ドラマのなか、
その一瞬のために少年たちは青春を捧げ、
音楽を通して人の心をも動かしていく、愛と感動の物語です。
すばらしい歌声をぜひ聴かれてみてください。
ボーイソプラノは こちら