台北の街を歩くと、たくさんの道教のお寺に出会います。
そんな中、龍山寺のご本尊だけは聖観世音菩薩なのです。
こちらの聖観世音菩薩ですが、第二次世界大戦中、一度空襲に見舞われ、お寺全体が焼けてしまったにもかかわらず、聖観世音菩薩だけは傷一つ無く無事だったといいます。
お寺に避難に来ていた近所の住民も、全員無事だったと言われ、今も台湾の人達の厚い信仰を集めています。
何時こちらに行っても、人・人・人・・・! 祈りは、台湾の人達の生活の一部になっています。
photo by chiaki uchiyama
龍山寺というだけあって、お寺の柱も龍の彫り物でいっぱい。
photo by chiaki uchiyama
お寺の屋根の上も、龍・龍・龍・・・!
photo by chiaki uchiyama
私は、龍山寺で大変不思議な体験をしました。
聖観世音菩薩に、台湾に来れたお礼と、世界平和をお祈りしていた時、本当に不思議なことが起こりました。
聖観世音菩薩が 「貴方の本当の望みは、それ (世界平和) なのですか?」 と私に聞かれたような気がしたのです。
「えっ?!」・・・今確かに聞こえたのは現実???
あまりの出来事にびっくり仰天!!・・・でも、確かに聞かれたのです。
それで・・・「私の本当の願いは、いつでも台湾に来れるだけのお金が欲しいです。」
とっさに、こう答えたのでした。
聖観世音菩薩は、にやりと笑っていらっしゃった気がします。
私の本当の気持ちは、お金が欲しかったんだ・・・本当の自分の気持ちに初めて気が付きました。
今まで、清貧の思想が好きだとか言って、精神世界にどっぷり浸かっていたのに、つまるところは・・・お金なのね・・・
穴があったら入りたいくらい、恥ずかしいやら、苦しいやら・・・
そうして重い気持ちを抱えたまま、日本に帰ってみると・・・まぁ不思議!
次から次に仕事の話しが舞い込んできました。
これって、あの時お願いしたことが、こんな形できたの???
それから意を決して、新しい仕事に就いたのでした。
あの時、現実世界にどっぷり浸かって、お金の勉強をしなさいって言われた様な気がします。
その後、4年間、現実世界の厳しさや、楽しさも学び、その後、今の銀蓮を始めました。
あの時、大きな振り子で現実世界に振られていなかったら・・・
あの時、あの言葉が無かったら、今の自分はなかった・・・かもね。
そう思うと、すべてが感謝です。
photo by chiaki uchiyama