先日、BSプレミアムで 「チョイ住みinパリ」 を放送していましたね。
“その国にチョットだけ住んでみる” をテーマに、普通の家に住み、日用品を買って、食事を作り、近所の地図を覚え、その日ふと思い立った場所にでかける・・・。
決して観光ではない・・・そんな旅番組を放送していました。
私は、残念なことに見ることができませんでしたが・・・。
旅好きな私も、「チョイ住みinパリ」 のような夢を持っていました。
“パリに行き、そこで暮らすように旅がしたい!”
2年前、その夢を叶えるため、パリに向かいました。
住む所は、昔多くの貴族が住んでいたと言われる マレ地区。
かつては貴族のお屋敷だったアパルトマンを借りました。
私の頭の中では、すでに妄想の世界が始まっていました。
お部屋の窓を開けると、近くの教会の鐘の音が鳴っていてね。
その鐘の音を聞きながら、焼き立てのクロワッサンとカフェオレをいただく・・・。
そんな優雅な世界を想像していたのですが・・・
アパルトマンに着いて、まずびっくりしたのは、階段の狭さ!
階段が今にも崩れ落ちそうなくらい傾いていて、おまけに螺旋階段になっていたの。
一人が階段を上る幅しかなくて・・・狭くて・・・暗くて・・・もう、最悪!
大きなスーツケースを持って上がるだけでも、もうすでに体力は限界にきていました。
やっとの事で、スーツケースをお部屋に運ぶと・・・びっくりするくらいコンパクトなお部屋だったの!
それに、水回りの不便なことといったら!
その時は、いとこと二人旅だったのですが、二人が髪を洗うほどお湯が出ないのです。
バスタブも、あることはあったのですが・・・バスタブにお湯を入れようものなら、一人はお風呂を我慢しなくてはいけません。
“ こんなはずじゃなかったのに・・・。”
すっかりへこみました。
でも、折角夢を叶える為に来たのです。
へこんでなんかいられません!
一晩ゆっくり休むと、もう気分は前向きになっていました。
早速、アパルトマンの近くを散策してみると・・・素敵な所がいっぱいありました。
アパルトマンのすぐ近くに、紅茶の専門店 「マリアージュフレール」 があったこと!
これは、大きなポイントでした。
こちらのお店の方達、全員親切で、お店の雰囲気も素敵です!
ゆっくりこちらでお茶をするのが楽しみでした。
こちらでいただいた “クリスマスティー” の香りが何よりも好きでした。
もう少し先には、美味しいパン屋さんがあったこと! これも、大きなポイントね!
こちらのパン屋さん、新鮮なお野菜たっぷりのサラダが付いたランチもおいしくてね・・・。
焼きたてのバゲットの香りと、あのサクサクした食感がやみつきになりました。
パン屋さんの道の前には、お野菜やお花を売っている小さなマルシェもありました。
モノプリも近所にあったし・・・郵便局もあってね・・・。
BHVは、歩いてすぐに行けるし・・・お散歩には丁度いいかも。
なかなかこの界隈は、住みやすいわね。
「チョイ住み」 を体験してみると、想像していたのとは違うリアルな体験を味わえます。
歩いてみると、小さな発見がいくつもありました。
でもね、正直私は、こう思いました。
「暮らすように旅がしたい! って言って、アパルトマンを借りたけど、こんなことならホテルの方が便利だったかも!」・・・って。
そんな事があって以来、「アパルトマンを借りて暮らす」 と言う夢は、すっかり影をひそめておりました・・・町田さんと出逢うまでは・・・。
そう、彼女と出逢って、私の中の夢が、またムクムクと蘇ってきたのです。
町田さんはエクスアンプロヴァンスにお住まいで、去年、南仏の旅の案内をしてくださったのがご縁で知り合う事ができました。
南仏の燦々と照りつける太陽・・・新鮮な空気・・・そして何より陽気な人々。
今まで、どうしてパリばかりに行っていたのだろうと後悔しました。
「こんな素敵な所なら、暮らしてみたい!」 そう思っている事を町田さんに伝えると・・・
「1か月のフランス暮らしは、さほど敷居は高くありませんよ。
時間さえあれば、簡単にできるのですから!
住むところは、ご希望にそって探しますよ。
人生やりたい事があれば、トライしてみましょう!」 と。
「そうよね! 町田さんという頼もしい方がいらっしゃるのなら、そんなに難しい事じゃないかもね!」
「もう一度、トライしてみよう!」 と心に決めました。
そんなこんなで、今回 yumiちゃんと1か月エクスアンプロヴァンスで暮らす事になりました。
さて・・・今回はどんな事になるのやら・・・。
追記
「チョイ住みinパリ」 は、3月21日(土) 午後1時30分 ~ 午後3まで、BSプレミアムで再放送されるそうです。
「チョイ住みinパリ」 は こちら