毎年、立春の頃になると、韓国から素敵な便りが届きます。
この季節になると、毎年楽しみで仕方ありません。
韓国のソウルに 「阿園工房」 というお店があります。
そちらは、1983年からお店をされていて、韓国の伝統的技法で作られたアクセサリーや工芸品を販売されています。
こちらのお店では、7人姉妹が作品を作られたり、販売されたりしていてね・・・
どの作品も、伝統的でありながら、斬新で、しかも品がいいの。
お店に行くと、 「お茶はいかがですか」 と言って、さりげなくよもぎ茶を出してくださいます。
そのお茶の美味しい事と言ったら!
「阿園工房」 とは、「美しい庭」 という意味だそうです。
私が待ちわびているのは、「阿園工房」 さんから送られてくる、カレンダーなの。
こちらのカレンダーはね、普通のカレンダーではありません。
7人姉妹のお母様の愛情がたっぷり込められた、カレンダーなのです。
7人姉妹のお母様が、娘達の事を想いながら、一年間したためてきた絵や刺繍。
昔からお母様は、絵を描くことや、刺繍が大好きだったそうです。
そんなお母様の事が大好きな娘さん達が、お母様の絵や刺繍をカレンダーにされた・・・という訳なのです。
さて、今年はどんなカレンダーなのかしら・・・
カレンダーの最初に、韓国語でこんなメッセージがありました。
「みんなを想うと 会いたいよ」
2月のカレンダーのメッセージはね・・・
「澄んだ瞳で見つめていた つぶらな小どものまなざし」
お母様の子どもを見つめる目が、暖かい。
3月のカレンダーのメッセージは・・・
「そよそよ吹く風に 春の匂いがするね」
お母様の優しさが溢れています。
6月のメッセージはね・・・
「お掃除もしてすっきりしたし 今日はもうお休みとしよう」
どのメッセージからも、お母様が日々丁寧に生きていらっしゃる暮らしぶりをお見受けします。
8月のカレンダーのメッセージは・・・
「世の中に心配事がなかったら 何が生きがいかしら」
このメッセージを見て、思わず頬笑んでしまいました。
こちらのお母様にかかったら、心配事も笑い飛ばされててしまいそう。
そして、9月のメッセージは・・・
「自分の力の限りやってみて それでも出来なかったらしょうがないことよね」
なんだか、ふっと片の力が抜けて、気持ちが落ち着きます。
こうやって、愛情たっぷりに子ども達を育ててこられたのですね・・・
そして、12月のメッセージは・・・
「電話が鳴っているよ 四番娘かいな」
いつも、子どもを想っているお母様の気持ち・・・あったかい・・・
そして、カレンダーの最後には・・・
「ありがたいお心 いかに計り知れましょう」・・・こう綴ってありました。
どこの国のお母様も、子どもを想う気持ちは同じですね。
なんて、素敵な贈り物なのでしょう!
心がほっこり、暖かくなるカレンダーを見ながら、実家の母の事を想いました。
追記
こんな素敵なお母様に育てられた娘さん達だから、あんなに人の心を魅了する作品を作られているのでしょうね。
こちらのお店に行かれると、居心地がよくて、いつもついつい長居をしてしまいます。