今日は大晦日。
明日からまた新たな一年が始まるのですね。
今日は、2016年最後のブログになります。
今年を締めくくるにふさわしいブログのテーマって何だろう・・・
すぐにピンッと頭に浮かんだのは、この方のことでした。
photo credit: OEA – OAS Permanent Council Receives President of Uruguay via photopin (license)
「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれている、ホセ・ムヒカ前大統領。
そう! 今年の4月に来日されてすごく話題になった、あの方です。
2009年11月の大統領選に当選し、2010年3月1日より2015年2月末まで、南米のウルグアイ第40代の大統領を務められた、ホセ・ムヒカ氏。
小さな国の、高潔な大統領 ホセ・ムヒカ氏にどれほどの人が心を動かされた事でしょう!
photo credit: Sec. de Comunicación – Presidencia Uruguay Mujica participó del descubrimiento de la placa que recuerda la memoria del general Líber Seregni via photopin (license)
ホセ・ムヒカ前大統領の目は、なんとなくマザー・テレサを彷彿とさせるような慈愛に満ちた目をしていらっしゃいますよね。
自らが一般市民に話しかけられていて、それも違和感なく皆の輪の中に溶け込んでいらっしゃるの。
全身から愛が溢れていらっしゃる!
世界中から尊敬され、愛されるには、訳がありますよね!
ある夜、テレビで久しぶりにホセ・ムヒカ氏が取り上げられていました。
その時の言葉が胸に沁みて、思わずノートに書き留めました。
今日はその事を書かせてください。
~ホセ・ムヒカ氏の言葉~
「日本人の根底に流れている、ある共通の価値観がある。
それは、欧米には存在しない日本人独自の考え方だ。」
一体ホセ氏の考えている日本人の価値観とは、何なのでしょう。
彼は、こうおっしゃいました。
「日本人は責任感が強い。そして、日本人は道義心が強い。
だからこそ、今悩んでいる人がたくさんいる。」 と・・・
さらに続きます。
「日本人は働き過ぎ。
責任感が強いから、一所懸命働いて、生きていく為のエネルギーと自由な時間が
ほんの僅かしか残らない。
今、責任感以上に大切にしてもらいたいものがある。
それは・・・自分の人生に対する愛情だ。
一人一人が自由に振る舞える時間を確保すること。
愛する人の為に使う時間を作ること。
自分の幸せを、世の中に惑わされないで考え続けること。
この事を、日本の人に伝えたいのです。
私は、世界中にたくさんの種を撒いている。
この種とは、考え方のことです。
一部は所々で芽を出すんだ。
そして、その考え方は人間が運ぶんだ。
考え方をしっかり持って、夢を描き、階段を上って努力すること。
それが大切なんだ。」
こんな素敵なメッセージを日本人に向けて話してくださいました。
先日、映画 「海賊と呼ばれた男」 を見に行きました。
戦後、何もなかった日本が、今のように成長を遂げられたのは、あの時代に魂を国の発展の為に捧げた大勢の人達がいるから。
しかし、高度成長も終わり物が溢れかえっている今日、考え方も、生き方も、自ずと変わらなければいけない時代になりましたよね。
現代の日本がどうあったらいいのかというヒントを、ホセ・ムヒカ氏から教えていただいた気がします。
来年も、さらなる安らぎと喜びの一年でありますように