ベトナムのホーチミンに、ベンタイン市場があります。
そこには、ベトナム製の雑貨、洋服、バック、サンダル・・・もちろん市場ですから食べ物もあります。
初めてホーチミンを訪れた時、ベンタイン市場に行き、何か商品を見ようとすると、市価の4~5倍の値段をふっかけて売ろうとするので、それ以来行かない場所に決めていました。
それが、例のごとく道がわからなくなって、このベンタイン市場をやっと見つけたので、安心したのか・・・掟をやぶって久しぶりにベンタイン市場に入りました。
一瞬にして、“やっぱり入るんじゃなかった・・・” と後悔したのは、派手な売り込みにあったから。
やっぱり出ようと思ったのですが、ベンタイン市場の中は同じ物ばかりが置いてあるので、今の位置が全然わからかくなってしまいました。
ぐるぐる市場の中を彷徨っていたら・・・出会ったんです!
ずっと探していたウッドサンダル屋さんに! しかも、人のいい、やさしいウッドサンダル屋さんに!
もう、最高!
初めてこの市場を訪れたのは、こんなウッドサンダルを探していたからなの。
ほんの数年前までは、こんなウッドサンダルが街にたくさん売られていたのに、最近は、種類が少ない上に、デザインも気にいった物がなくて・・・結局買わずに帰っていました。
こちらの、ウッドサンダル屋さんのおばちゃま、とっても親切で、値段を聞くと初めから適正価格を言ってくれたので、こちらのサンダル屋さんで買うことにしました。
まず、気に入ったウッドサンダルの底を選んだら、サンダルに似合う鼻緒を選びます。
そしたら、おばちゃまがその場で作ってくれるんです。
ウッドサンダルの底と鼻緒のバリエーションが、それはもう沢山!
どんな感じにするのか、迷ってしまうほど!
今回は、花柄のウッドサンダルと
螺鈿細工のウッドサンダルに決めました。
サンダルを作ってもらっていると、香港から来たという女性が、「これは、あなたが注文したサンダル?」って、話しかけてきました。
「そうですよ。」って言うと、「とっても素敵だから、私もあなたと同じサンダルを頼んでいい?」って、嬉しい事を言ってくれました。
そしたら、また、アメリカ人の女性が来て、香港の女性と全く同じ事を言ってくれて、瞬く間にこの小さいサンダル屋さんに、お客様があふれかえっていました。
やさしいおばちゃまの、お店の売上のお手伝いが少し出来て、私も幸せな気持ちになりました。