10年前、台湾に初めて訪れた時、中国茶に一目惚れしました。
日本で初めて飲んだ中国茶は、なんだか微妙な味と香りの中国茶でしたから、印象は全く良くありませんでした。
それが、台湾でいただいた中国茶ときたら、まるで味も香りも違っていたの!
日本で飲んだあれは一体何だったの? と思うほど。
うっすらと匂う花びらの香りだったり、濃厚な蜂蜜の香りだったり、上品なすっきりした香りだったり・・・
台湾でとれるお茶の産地ごとに、全く違う顔を見せてくれます。
そんな訳で、大好きになった中国茶を求めて、春茶と秋茶が出る季節には、台湾に足しげく通ったのでした。
それに、はまった理由がもう一つあります。
それが、茶箱!
何だか遠い昔の日本を感じさせる、ノスタルジックなパッケージでしょう?
こちらのお茶屋さんは、もう無くなってしまいましたから、この茶箱を見る度、こちらのお茶屋さんでいただいたお茶の味を思い出します。
鳳凰単そう というお茶があってね・・・それはもう、絶品でした。
いつもは、引出しの奥の方にある茶箱ですが、毎年、重陽の節句(9月9日)に、菊のお茶とこの茶箱を玄関に飾ってお祝いをします。
一年に一度の大切な行事です。