これは、私達に起きた、奇跡のお話しです。
少し長くなりますが、どうか最後までお付き合いくださいね。
2015年、私達は1ヵ月間、南仏生活を楽しみ尽くしてきました。
この大切な記憶を残したいと思い、「30日のプロヴァンス」を、自費出版しました。
そして、今年、2017年。
私達の夢は更に広がり、今度はバリ島に関する本を出そうと計画していました。
ただし、次に本を出すのなら、本の制作費・書店への営業を
出版社が負担してくれるという、商業出版にしようと決めていました。
商業出版は、かなりの狭き門。
もちろん、著者ならみんな目指しますが、厳しい世界です。
でも、折角丹精込めた本だもの、次こそは本屋さんに並ぶ本を作りたくて。
さあ、夢に向かって努力あるのみです。
小山社長を紹介して頂き、本の企画書を提出しました。
もちろん自分達のワクワクする企画です。
ところが・・・
「今や情報は、ネットやSNSの時代、旅本、食べ歩き本は売れませんよ。」
小山社長から、ばっさり!
得意な分野を絶たれ、先が全く見えなくなってしまいました。
それから、迷走の時間は、ずっと続きました。
何度書き換えても、ピンとこない・・・商業出版の難しさを、思い知らされました。
そうして、これならいける!という企画書がやっと出来上がり、
それを持って小山社長が、何十社も出版社に打診してくださいました。
1週間経ちました・・・来るよ~、小山さんからメール来るよ~!
2週間経ちました・・・出版社の方も忙しいからね~。そろそろメールが来てもいい頃よ。
どこまでも能天気な二人。
3週間経ちました・・・こんなに返事が無いのは、出版社の反応が無かった、ということよね・・・。
そして、とうとう1ヵ月が過ぎました・・・全然返事が来ない‼
商業出版って、本当に難しいんだね・・・。
ようやく気付く二人。
私達は、すっかり意気消沈していました。
今までの気合いは、もはや風前の灯・・・
シュルシュルと空気が抜けた風船のように、やる気も抜けていったのです。
そうして、2ヵ月たった頃、私達は本の話題をすっかり口にしなくなっていました。
忘れもしない、yumiちゃんの誕生日の夜。
小山社長から、突然メールが入ってきたのです!
「みらいパブリッシングの社長にこの企画書を見せたら、会ってみたいと言われたのですが、どうしますか?」
二人とも、すっかりやる気スイッチが切れていましたから、初めはピンときませんでした。
でも本当は分かっていました、「流れにのる」ということを。
今まで、それを一番大切にしてきたから。
切れていたスイッチを再びONにして、私達は東京に行くことにしたのです。
そうして小山社長と3人で、みらいパブリッシングの松﨑社長にお会いしました。
自費出版した「30日のプロヴァンス」は、二人の夢を実現するためのパスポート。
だから、今回も私たちの表現を伝えるため持参しました。
今日は、バリの企画の打ち合わせです。
それが会議の間、ずーっとこの本に見入っていらっしゃった社長さんが、
ポツリとこう言われたんです。
「僕、この本好きだなぁ。なかなかいい本ですね。 写真も綺麗だし、
いやー本当に美味しそうだね。」って。
プロの方からのこんな最高のお言葉が聞けるなんて!
二人とも、今日はもうこれで帰ってもいいくらいの満足感でした。
そして、奇跡が起きたのです!
「この本、出版しませんか?」
ええー! 椅子からひっくりかえりそうになりました。
大きく目を見開いた顔を お互い見合わせてもう一度、ええー‼
「バリ島の本の前に出しましょう! 今年の8月くらいをメドに、バリ島は12月に出しましょう!」
なんと、こうして一気に2冊の出版の運びとなったのです。
さらに、こんな嬉しい事も言ってくださいました。
「本はね、あなた達が書きたい!と心から思う本を出しましょう。
そんな本じゃないと、読者に伝わりませんから。
とにかくあなた達が楽しみながらやってくださいね。」
素敵な社長さんでしょう!
こんな社長さんに繋いでくださった出版コーディネーターの小山社長が、後でこんなお話しをしてくださいました。
「何十社出向いても、なかなかいい返事がもらえなかったんだけど
いつもあなた達の企画書は、持ち歩いていたんだよね。
ある時、別件で頼まれていた企画書を持って松﨑社長に会いに行った時、
ふと思ったんだよ。
もしかしたら、あなた達の企画書は松﨑社長ならわかってくれるかも・・・ってさ。
いやー、びっくりしたよ。ミラクルが起きたね!」 と。
こうして「30日のプロヴァンス」が認められ、この度みらいパブリッシングさんから
書籍化されることになり、みらいパブリッシングより 「女二人旅」シリーズとして装いを新たに
誕生しました。
思えば3年前の12月の最後のブログです。
「2014年も、今日で終わり。
一年の終わりに、今後の私達の人生をより素敵にする為の大切な作業を行いました。
その大切な作業とは・・・「夢を叶える為の宝地図」 を作る事!
”夢や目標は、それをビジュアル化する事で潜在意識に入り、それを達成した時の感情も味
わいやすくなるので、実現しやすくなる ”
ということを信じて、夢の写真にこんな文を付けました。
【ひと財産】
【自分たち の得意な分野で努力し、発信していくうちに、才能溢れる人達が
寄ってきて、自分たちの予想もつかない、大きな流れに乗っていく】
【yayoiとyumiの才能を認めてくれて、やりたい事を全面的に支援してくれる、
すでに成功された豊かな人が現れる】
【ひと財産を手にした暁には、福岡県の「茶房わらび野」のような、人々が心から
癒される絶景のカフェを作る。
そこではありえないようなアーティスト達が来てくれて、音楽で癒されたり、
人々が喜んでくれるようなイベントを開催する。】
暮れも押し迫るこの気忙しい時に、大興奮で夢の写真を貼る我が家からは、
女子校生のような黄色い声や笑い声が・・・。
そし て素敵な宝地図が、完成しました。
今出版を目前にして、「信じられない!いや、心の奥の奥は信じてたよね!」
と、感謝の思いいっぱいで準備しています。
私達は、最高のパートナーだったからこそ出来たのです。
自分の持ってるものを最大級に出し合ったから、
夢のようなことが現実になったのでしょう。
奇跡のカードは、どんな人の中にもあります。
貴方も、私も、みんな持っています。
一番必要なのは、ちょっとの勇気。
だからチャンスが来たらためらわないで、勇気をもって進む方へ!
追記
今まで、自費出版の「30日のプロヴァンス」を可愛がり、応援して下さった皆様に
感謝の気持ちでいっぱいです。
心から、ありがとうございました。
プロの手に委ねるとどう変わったのか・・・ぜひ本屋さんで新しい本に出合ったときは
ご覧になってみてくださいね。
そして、これからもどうぞ応援よろしくお願いいたします。