今年の2月、島根県の足立美術館に行きました。
足立美術館といえば、お庭が有名ですよね。
前日からの降り積もった雪で、お庭が一面白銀の世界・・・
静寂な空気に包まれていました。
きっと、今頃は、こんなに緑が濃いお庭になっているのでしょうね。
春には春の、夏には夏の、秋には秋の・・・そして冬には冬の、それぞれの季節を味わうことができる、素晴らしい庭園です。
ちょうどその時、魯山人の器の展示物があり、器は興味がありますから見ておりますと、目に飛び込んできたのが、魯山人の言葉でした。
魯山人のことば
努力といっても、私のは遊ぶ努力である。
私は、世間のみなが働き過ぎと思う一人である。
私は、世間の人が、なぜもっと遊ばないかと思っている。
画でも、字でも、茶事でも、雅事でも、遊んでよいことにまで、世間は働いている。
何でもよいから、自分の仕事に遊ぶ人が出てこないものかと、私は待望している。
政治でも、実業でも、遊ぶ心があって、余裕があると思うのである。
魯山人らしい、素敵な言葉です。
書家であり、画家であり、篆刻家であり、陶芸家であり、料理家であり・・・そして美食家の魯山人。
きっと、人生を味わい尽くされたことでしょう!
“遊ぶ”って、心にゆとりがないと出来ないことですよね・・・心に響く、魯山人の言葉でした。
足立美術館は こちら