喫茶去

「喫茶去」 という言葉をご存じですか?

禅語で “お茶を一服如何ですか?” という意味です。

「むずかしい話しは抜きにして、まぁ、お茶でも召し上がれ。」

私は、優しさ溢れるこの言葉が大好きです。

 

喫茶去  2015-03 1

 

お茶を淹れるという、何気ない日常の行為の一つにも、心を込めてお茶を淹れる。

そうすることで、この一服からとても豊かな世界の広がりを感じ取ることができる。

そんな事を、この 「喫茶去」 という言葉から教えてもらいました。

 

私は、庭の景色をぼんやり眺めがらお茶をするのが大好きです。

至福の時間なの。

 

喫茶去  2015-03 2

 

お茶を淹れて、ゆっくり楽しんでいる時、決まって閃いてくれることがあります。

 

そうそう、閃く時って、お茶をしている時だけでなく・・・

湯船に浸かって、ポワンっとしているときや・・・

道端の草花を眺めながら、木や花の香りを楽しみながら、近所を散歩している時だったり・・・

大抵、頭で考え事をしていない時に限って、いい案が浮かんできたりしませんか?

 

禅の境地をあらわす言葉にこういう言葉があります。

 

「茶を飲む  その一事に専念する

茶を飲む時だけは 茶だけに自分を向ける

他に心を向けることはない

今 茶と対するのは自分だけであり 他の介在する余地はない」

 

禅の教えというのは、あたりまえの日常から学ぶことだ・・・と教えてもらったことがあります。

 

喫茶去  2015-03 3

 

自分と対話しながら・・・ゆっくりと・・・

ちょっと濃いめのお茶を、一服いただきます。

 

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作成日:  | 作成者: yayoi |  カテゴリー: 心のメモ帳