豆にこだわり、焙煎にこだわった一人の男がいました。
本当に美味しいコーヒーの味を追求して、昭和49年、
福岡の地に当時としては珍しい自家焙煎の店はオープンしました。
その名は三和珈琲館。
九州大学教養部のすぐ近く、学生街の一角に生まれた小さな喫茶店には、
コーヒー好きな有名人や文化人、全国各地からコーヒーのプロ達が、
井手さんのコーヒーを飲みにやってきます。
市より任命され、コーヒーの教室を各地で開催、多くの市民に
コーヒーの魅力、おいしい淹れ方を井手さんは伝授し続けている (専門誌より)
多くの雑誌や専門誌メディアに取り上げられ、多くのコーヒー好きを
魅了してきた名店です。
今日はこちらのコーヒー教室へ行ってきた時の様子を。
昭和の風情漂う店内は、煎豆・粉砕したコーヒーの香りのフレグランスが広がっています。
テーブルにはコーヒーの伝道師、井出さんがニコニコと笑顔で迎えて下さいました。
受講時間は2時間で2,000円、(コーヒー2杯付)
なんと一杯1000円以上するコーヒーを振る舞って下さるので、かなりお得なお教室です。
さて、なぜ井出さんのコーヒーがこれほどまでに称賛されているのか、
美味しいコーヒーとは、どんなコーヒーなのか、
コーヒーの効能などなど。
お話を聞きながら、美味しいコーヒーを淹れていきます。(かなり真剣に聞いています)
一番美味しく淹れられるのはやはりネルドリップだそう。
そして最初のドリップでコーヒーの味がほとんど決まるそう。
二回目で残りの旨み、後は好みの濃さに薄めていく作業になっていくそうです。
ちょっとしたタイミングだけ教わると、後は誰が淹れても
美味しいコーヒーが淹れられるんですって。
値段や淹れ方ではなく、どれだけ良質な豆で淹れるかが一番大事ということ。
つまりその焙煎のお店の豆が、どれほど選別して悪い豆を排除しているかで決まるそう。
三和珈琲館では2回、3回と選りすぐり、コーヒーの風味や酸味などの味が
全く変わってしまう、黒豆や虫豆といった死に豆を徹底的に取り除いていかれます。
「趣味は豆の選別」と言っても過言ではないくらい、
友人曰く、とにかく年がら年中コーヒー豆と見つめ合っていらっしゃるそう。
その味は・・・
雑みが全くなく、ほのかな甘みが追っかけてきます。
苦味や酸味の強い豆でも後味はすっきり。
これは本当に美味しい!
本物のコーヒーは身体に良くて本当に美味しい、
その魅力を伝えていくのが僕の使命なんだ。
と言われていたのが心に残りました。(その生き方素敵です。)
三和珈琲館のこちらの3種のコーヒーを、6年間皇室にお送りして飲んで頂いていたそうです。
エンペラーズコーヒー
苦味・甘み・コクが上品にまとまった一品
ミレニアムコーヒー
華やかで優しい甘み・コクがあり、滑らかな味わい
ブルーマウンテンNo1
ブルーマウンテンの中でも世界最高級品のランク、香り高く・甘味強く・
滑らかな口当たりはNO1
由緒あるこのコーヒーがレッスンで飲めるなんて最高!
目覚めのコーヒーは身体にしみ込みます。
毎朝香り高いコーヒーのお陰で、心がとっても豊かに。
コーヒー好きなら、死ぬまでに行くべき一軒です。
三和珈琲館は こちら