沢村貞子 ~わたしの献立日記~

今日ご紹介するのは、私の愛読書 “わたしの献立日記” です。

明治生まれの女優さんで、ちゃっきちゃきの江戸っ子、沢村貞子さんがお書きになられた本です。

私はお恥ずかしながら、結婚するまで包丁を握ったことがありませんでした。

りんごの皮もまともに剥けないくらい・・・

“こんな娘が、よくお嫁に行けたなー” と我ながら思うくらい・・・トホホなの。

そんな娘が夫の両親と同居して、いきなり家事を任されたものですから、右往左往の連続・・・

毎日、実家の母に電話をしては、料理の味付けを習っていました。

毎日の献立をたてるのも一苦労で、当然、毎月赤字の家計は火の車でした。

どうしたら、家計の範囲内で上手に家事をこなすことができるのか、日々格闘していた頃、この本に出会いました。

私の献立日記 2014-09

図書館で、“わたしの献立日記” を見つけたとき、“私の探していた本は、これかもしれない!” と何やら胸騒ぎがして、大事に持ち帰りました。

予想通り! まさしく私の探していた本でした。

沢村貞子さんが献立日記を書き始められたのが、昭和41年4月から。

毎日の夕飯の献立が書きつづられています。(途中からは、朝の献立も書くようになられました。)

彼女の家での食事は朝と夜だけ。

彼女曰く “私達の今後の食事の回数は、残りの年月に2をかけたもの。そう思うと、いい加減なことはしたくない。” 

そんな彼女の献立は、主菜と副菜のバランスが非常に良くて、本を読むだけでも、彩りよく盛られた食卓の様子が目に浮かんできます。

“さぁ今日も、ささやかなお惣菜を一生懸命つくりましょう!” そんな彼女の声が、今にも聞こえてきそうです。

彼女の生き方がいっぱい詰まっているこの本は、私の永遠のバイブルです。 

 

追記

この本に出会ってから、私は料理が大好きになりました。

 

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