李朝家具

どうして、こうも古い物に魅かれるのかしら・・・

 

8年くらい前のことです。

どうしても李朝家具が欲しくてね・・・韓国まで買いに行きました。

 

李朝家具  2015-03 1

 

ソウルから地下鉄で踏十里(タプシムニ) という街に行きました。

そこは、ビル全体が李朝家具を扱っていてね。

そのビルの中に、ものすごい数のお店が入っているの。

綺麗なお店も中にはありますが、埃をかぶった李朝家具が所せましに置いてあってね。(現在はどうなっているかわかりませんが・・・。)

 

私のお目当ては、トンケ。

トンケは、貴重品やお金を入れておく箱の事です。

そのトンケをコーヒーテーブルにしたくて・・・。

 

でも・・・諦めました。

何故かと言うと・・・あまりにも重すぎたからなの。

我が家の床が抜け落ちそうなくらい重くてね。

欅で出来ていたと思うのだけど、簡素な佇まいで、シックな色合いが本当に素敵だったなぁ・・・。

 

そのお店のオーナー曰く、トンケは盗まれないように重くする必要があったのだとか。

軽めのトンケもあったのだけれど、コーヒーテーブルにするには小さすぎてね。

他所のお店にも行きましたが、やっぱりあのトンケが忘れられなくて・・・。

結局、トンケは諦めました。

 

でも、何かないかなぁーと探していたら・・・出会ったの!

 

李朝家具  2015-03 2

 

そのお店に入っても、誰もいなくてね。

お店は開いていたので、奥の方までどんどん入って行きました。

そうすると、奥の方に埃をかぶったパンダチと箪笥があったの。

 

パンダチとは、衣類や寝具を入れる箱の事です。

このパンダチ、小さなパンダチでね・・・我が家の玄関に置いたら丁度いいサイズだったの。

パンダチも箪笥も、装飾が華美ではなく、シンプルだったのが気に入りました。

 

李朝家具  2015-03 4

 

こちらの店主を探すのも、また一苦労だったの。

結局、隣の隣のそのまた隣の店主の方に電話をかけてもらって、やっと交渉することができました。

 

結局、パンダチと箪笥は日本まで送ってもらうことにしました。

店主曰く、ここから木枠で梱包したものを釜山港までトラックで輸送して、下関港まで届けるので、そこから自宅まで届けてくれる業者を頼みなさいとのこと・・・。

結局、1か月近くかかって荷物が下関港に着きました。

 

着いたのはいいのですが・・・問題発生!

なんと、木枠の梱包が重たすぎてね・・・自宅まで運送会社の人に持って来てもらったのですが、トラックから降ろすのに、男性が4人ががりでやっと降ろせたの!

何???こんな梱包する必要あるの???

というくらい頑丈に梱包がしてあってね・・・その木枠を外すのにも、ものすごく手間がかかりました。

もう、最悪!

 

李朝家具  2015-03 3

 

でもね、皆さんの力を借りて木枠から出てきた時の、嬉しかったこと!!

一生、貴方を大切にするからね!

と心に誓ったのでした。

 

追記

李朝家具の箪笥は、昔戦争や火事があった時、箪笥を背負って逃げる為、軽い素材で作ってあるのだそうです。 (松が多いと言われていた気がします。)

そして、トンケは家にあるとお金が貯まると言われているそうで、人気があると言われていました。

 

店主は、片言の日本語で話されていましたから、本当にこう言われていたかどうか・・・さだかではありませんが・・・。

 

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