“メリー・ポピンズ”って、ご覧になられたことありますか?
まだ幼かった頃から,幾度となく見てきた大好きな映画・・・“メリー・ポピンズ”。
その“メリー・ポピンズ”の映画化の秘話が、今回の“ウォルト・ディズニーの約束”というから、見ないわけにはいきません。
本当は、映画館で見たかったのですが、昨日ビデオを借りて見ました。
photo credit: insidethemagic via photopin cc
ウォルト・ディズニーの娘さんが小さな頃、大好きな本が、“メリー・ポピンズ”だったのです。
いつかは、この本を映画化すると娘さんと約束してから、20年が過ぎてしまいました。
そう、“メリー・ポピンズ”の原作者、トラヴァース婦人は、20年もの間、映画化する話しを頑なに拒んできたのです。
トラヴァース婦人の、幼い頃の思い出が詰め込まれた、大切な物語が“メリー・ポピンズ”でした。
“メリー・ポピンズ”の中に出てくる銀行員のお父様に、ご自分のお父様を投影していたのです。
ですから、大切な自分の思い出を、他人においそれと渡すことはできなかったのです。
トラヴァース婦人は、お父様の事が大好きでした。
お父様は、婦人がまだ幼かった頃、夢を見ることの大切さを教えてくれた人でした。
しかし、婦人のお父様は、現実世界を生きることが、とても苦手な人でもありました。
転々と変わる職に、お酒に溺れる日々・・・とうとう命を落としてしまうのです。
婦人にとって、お父様の死は、あれからずっと心の中に刺さっている棘のようなもので、忘れることが出来ない出来事でした。
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そんなトラヴァース婦人に、ウォルト・ディズニーは優しく語りかけます。
「悲しい物語を、そろそろ終わらせませんか?・・・過去に支配されない人生を歩むべきでは?」と。
そして、こんな素敵な言葉を婦人に贈ってくれたのです。
「我々物語を創る者は、想像力で悲しみを癒す。 そして、人々に尽きせぬ希望を与える。」と。
それを聞いたトラヴァース婦人は、「もう、十分ね・・・」と言って、契約書にサインをするのです。
夢を与えてくれた“メリー・ポピンズ”の中に、こんなに切ない物語りが隠されていたなんて・・・
思いを変えると、つらかった現実の世界が魔法をかれられたみたいに楽しくなる・・・そんな事を教えてくれたのが、“メリー・ポピンズ”でした。
もう一度、“メリー・ポピンズ”を見たくなりました。
今日の最後に、メリー・ポピンズの言葉を贈ります。
In everything that must be done , there is an element of fun.
やらなければいけない(義務的な)全ての物事の中には、楽しみの要素が含まれている。
by Mary Poppins