父は無類の洋画好きで、私がまだ幼稚園に行く前から、街に一つしかない映画館に連れて行ってくれていました。
きっと、母が私の子守りを父にさせていたのでしょうね。
父は、私が映画館でおとなしくしているものですから、気を良くして子守りの度に映画館に連れて行ってくれていましたが、このことは父と私の秘密でした。
まだ幼かったので映画の内容はほとんど憶えていないのですが、それでも、映画が上映されるときのブザーがなると、心臓の鼓動が高鳴り、ドキドキ・ワクワクしていたことを思い出します。
大きなスクリーンに映し出されたモノクロの映画の中に、見たこともないくらい美しい女優さんが映っていて、幼心にも“大きくなったら絶対にあんな綺麗な人になりたい!”と思ったものでした。
そうそう、今日は美人名鑑ということでしたね。
独断と偏見で決めさせていただきますが、私の憧れの女性は、今も昔も変わらず、この方。