長い人生、どっちの道を選択をすればよいのか、迷ってしまう時ってありますよね。
進むべきか・・・進まざるべきか・・・
この選択でいいのか・・・いや、この選択は間違っているのかも・・・
考えれば考えるほど、訳がわからなくなって、当てもなく深い森に彷徨っているかのような気持ちになるの。
photo credit: Two Roads Diverged in Yellow Wood via photopin (license)
今年の3月、ある決断を迫られていました。
それは、かつて出逢った事がないくらい強烈な印象を受けた人に出逢ってしまったから・・・
その人の鋭い眼光に恐怖を覚え、少しでもその方の眼の奥の優しさを探していました。
心の奥から聞こえてくる “この人のところで仕事をするのは、止めた方がいいかも” って言っているのは、自我なのか・・・それとも真我なのか・・・
考えれば考えるほど、訳がわからなくなっていたのでした。
そんな時・・・ちょうどそんな時の事でした。
寝ながらテレビを何気に見ていた時のこと。
「知恵泉」 というNHKのEテレで岡本太郎氏の事を取り上げていたのです。
題名が 「逆境を乗り越えるには」 だったかな・・・
何だか今の私にぴったりな番組ね・・・なんて気楽に見ていたのです。
それが・・・
番組の内容はこうでした。
父、漫画家の岡本一平と母、歌人の岡本かの子という芸術一家に生まれ、「自分に正直にあれ」 と教え込まれた幼少期。
小学校で求められたのは 「規則と慣習」でした。
家と学校の教育の余りの違いに馴染めず、成績もビリで中途退学。
やがて青年になり、パリに渡り芸術活動をするのですが、それもうまくいかず筆を折り、帰国するのです。
その後、戦争になり太郎も出兵します。
上官は、13人の部下を一列に並ばせ 「歯を食いしばれ」 と言って順番にビンタをしていくのです。
それが、連日連夜行われました。
太郎は、上官をじっと観察していたのです。
何番目の人の時、上官のビンタが絶好調になるのかを・・・
そうして、上官の一番力が入るビンタは4人目という事に気づくのです。
最後の方になると、上官も自分の手の痛みで、だんだん力が弱まっていくのでした。
そうして太郎がとった行動に、私は一瞬にして目が覚めました。
それは、寝て見ていたのに、とっさに正座して見入ってしまった程。
太郎は、事もあろうに自ら進んで4番目に並んだのです。
幾日も幾日も上官の絶好調のビンタをくらう太郎。
どうして太郎は進んで4番目に志願したのでしょう・・・
それは、「つらい事から逃げないこと むしろ立ち向かっていく」 という太郎の信念
に基づくものでした。
これを見ていて、涙が次から次に溢れてきて、胸が一杯になりました。
もしかしたら、恐怖心から私は逃げていたのかもしれない!
私の中で、結論は出ました。
「もう逃げません!やります!」 って・・・
そしたらね、「えぇーーーやるの?!」 って小さな声が心の奥から聞こえてきたのです。
これぞ、まさしく自我の声だったのですね!
私は、この番組を見る数時間前に電話して 「自分の中で答えが出るまで、もう少し待ってね。」 と話したばかりだったのです。
それが、数時間後、まるで何かに導かれたかのように、この場面を見せられたのでした。
これは、偶然ではなく必然だったのですね。
目の前に難しい道と平坦な道が現れたら、迷わず難しい道を進もう! と決めていたのにもかかわらず、今回、迷いに迷ったのは、凄まじい氣を持つ人に初めて出逢ったから。
何せ、穏やかな氣ではなく、荒々しい海のような大きな氣を持たれていた方でしたから・・・
すっかり戸惑ってしまったのです。
先日、京子ちゃんにその事を話すと、「何かが大きく変わる時って、その前にショッキングな出来事が起きるものよ。 弥生さん、きっと今が変わり目なのね!」 って。
そうそう、今年の3月に行った預言カフェでも、こう言われたのを思い出しました。
「無駄な物は一つも無かったという事を、これからのシーズン貴方が受け取っていくでしょう」 と。
新しい考えに触れ、私の魂がレベルアップするチャンスが与えられたのですね・・・きっと・・・
まだ9月だというのに、本当に今年はいろいろありました。
でも、お蔭様で私の心は晴れ晴れ!
迷える子羊は、無事救出されたのでした。