12月の展示会の買付けに行ってきました。
今回の旅先は、パリとフィレンツェ。
10日間の旅です。
今回の旅で、一体何人の方から 「bon voyage (ボン・ボヤージュ)」って言われたかしら・・・
それほど今回は、旅先での出会いが多い旅でした。
まずは、パリから。
では、では、ご一緒に旅を始めましょう。
パリに行ったら、必ず行くお店があります。
それが、Chez Dentelles SHIGEKO.
日本人のシゲコさんが店主の、アンティークレースのお店なの。
シゲコさんに出逢ったのは、何年前の事だったかしら・・・
小さな道を散策するのが大好きな私は、BHVからRambuteau通りまで歩いていました。
すると、小さな小さな窓一面(今では大きくなりました)に、アンティークレースがびっしりと飾ってあるのを発見!
思わず足を止めて、窓を覗き込んでいた時の事です。
窓の中から手招きしている人が・・・
びっくりして、今一度覗き込むと、今度は向こうに回ってと、手で合図されているではありませんか!
ぐるりと回ると、古いドアがギィーっと開いて
「あなた日本の方でしょう。」 と、シゲコさんの第一声がそれでした。
それから、ずっと私達はお友達。
2畳ほどある店内には、上から横から、はたまた下からと
びっしりと、部屋中アンティークレースに囲まれています。
ここは、まさにお宝の山!
アンティークレース好きの方には、夢のようなお店なんです。
何より魅力的なのは、彼女のアンティークレースが綺麗な事。
アンティークレースは、100年以上も前の物なので、ボロボロにほつれていて
そのまま売られている事がほとんどなの。
でも、シゲコさんのアンティークレースは、そのほつれを、髪の毛よりも細い糸で
手直しされていらっしゃるから、とっても綺麗なんです。
シゲコさんのアンティークレース愛を、ひしひしと感じるの。
シゲコさんのお店は、マレ地区にあります。
パリのファッションウィークともなると、世界中のファッションモデルが
シゲコさんのお店にいらっしゃるそうです。
もともと、貴族が着ていたレースのお洋服は、とっても小さ目。
だから、現代のモデルさんが着られると、サイズがぴったりなんだとか。
うらやましい限りです!
いつもシゲコさんのお店に行くと、お話しに夢中になって、写真を撮ることをすっかり忘れてしまいます。
“今回は、絶対にシゲコさんのお店を紹介したい!”
と、意気込んで写真を撮ってきました。
シゲコさんは、ご自分の感覚をとても大切にされていらっしゃる方。
「このお店も、自宅も、自分の感覚で一発で決めてしまったのよ!」 と、
きらきらした目でお話ししてくださいました。
日本から飛び出して、フランスで生活されていらっしゃるシゲコさんは
まさにパワフルウーマン。
そのパワーを頂きに、また伺いますね シゲコさん!
Chez Dentelles SHIGEKO
16rue Rambuteau 75003 Paris France