二十四節季の清明節を二週間過ぎると、穀雨になります。
四月二十日頃が、ちょうど穀雨の頃。
万物の成長を促してくれる、この頃。
山がもりもりと成長して来て、木々の緑も一段と冴えてきます。
自然が、一番輝く時期です。
山のご馳走、山菜も伸び伸びと日毎に成長しているはず。
今日は、案外知っているようで知らない方が多い、蕨のあく抜きの方法をお教えしますね。
photo credit: TED_KANAKUBO Warabi via photopin (license)
母から教わった、蕨のあく抜きは、本当は藁灰が一番いいのです。
でも、なかなか藁灰は手に入りませんよね。
ご安心ください!
そんな時でも、綺麗に仕上がる方法があります。
それでは、kimie’s recipe ~蕨のあく抜き~を始めましょう。
1 まず、蕨をボールに入れます。
2 蕨の上から重曹を振りかけます。
3 その上から、熱湯を掛けます。
熱湯は、蕨が隠れるくらい。
熱湯がすっかり冷めるまで、そのまま一晩置いてください。
4 熱湯がすっかり冷めると、こんな風に蕨の色が鮮明になってきて
お湯がすっかり黒くなります。
そのお湯を捨てて、いっときお水にさらしましょう。
これで、蕨の下ごしらえは完了です。
母がよく言っておりました。
はじめは、蕨のあく抜きは、煮ていたそうです。
でも、煮ると、わらびがずるずるしてきて、お湯をかける方法に行きつくまで
随分と研究したらしいのです。
母のお蔭で、こうして、いとも簡単に綺麗な蕨にありつけるのですから、
全く母の知恵にはかないません。
追記
このあくを抜いた蕨を、是非、お日様に当てて乾燥してみてください。
これも、母から教わったのですが、お日様に当てた蕨を冷凍庫に入れて保管すると
長く持ちますよ。
その乾燥蕨は、炊き込みごはんや、お寿司に混ぜると、何ともいえない
美味しさです。
春のご馳走に、いかがでしょうか。
お試しあれ。
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