先日、“ The angel,s share ~天使の分け前 ~ ” という、素敵なタイトルのビデオを借りました。
何だか、気になるタイトル。
“ 天使の分け前 ” って、どういう意味なのかしら?
貴方は、ご存じですか?
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この映画の中にでてくるお酒は、ウイスキーでしたが、ワインやブランデー、もちろんウイスキーなどの製造工程で熟成中に、水分、アルコール分が蒸発し、最終的な製造量が目減りしてしまうそうです。
ウイスキーは、10年も経つと、当初の8割程度の量になってしまうとか。
樽の中で、じっくりと熟成されるから、ウイスキー独自の味わいと香りが生まれてくるそうです。
昔の人は、「 天使に分け前を取ってもらっているから、我々はおいしいウイスキーを手に入れることが出来る 」 と考え、樽から減った分のウイスキーを “ Angel,s share ” と呼ばれているのだそうです。
なんて素敵な言葉なんでしょう!
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歳を重ねる = じっくり熟成されて、その人ならではの味を醸し出す ・・・そんな風に生きていけたら最高ですよね。
それと、share・・・この言葉が素敵なんです。
日本語に約すと、“ 分け与える ” という意味です。
“ 幸せは独り占めするにつれて減り、分け与えるにつれて増えていく ” そんな言葉を聞いたことがあります。
日本人の心の中に、“ おすそ分け ” という、人を思いやる優しい気持ちが根付いていますよね。
“ share ” ・・・これは、人生に魔法のようなことを引き起こしてくれる言葉だと信じています。
追記
この映画ですが、恵まれない環境で育った主人公ロビーは、暴力沙汰をおこして裁判所から300時間の社会奉仕活動を言い渡されます。
社会奉仕活動対象者を指導するのは、ハリー。
ハリーは、ウイスキーが大好きで、ロビーはハリーによって、ウイスキーの魅力にはまっていきます。
そして、ロビーはウイスキーのテイスティングの才能があることに気づいていきます。
前半のお話はよかったのですが、後半、ロビーがものすごく高価なウイスキーを盗み、それで、自分の人生を変えていこうとします。
そこがなんだか、後味が悪くてね・・・
行き先が見えない閉鎖感が、今の時代をあらわしているのかな?
なんだか、すっきりしない感じが残る映画でした。