今日、2月4日は立春。
二十四節季の第一番目である立春は、大地に春が訪れる一年の始まりです。
太陰暦を用いていた時、一年を太陽の動きに合わせて二十四等分にし、季節季節の節目を美しい言葉にしました。
それが、二十四節季です。
昔から母は二十四節季を、暮らしに取り入れていたように思います。
「今日は立春だから、今は寒くてもこれからは日毎に暖かくなっていくよ。」 と言って、熱いお抹茶とお菓子で春のお祝いをしてくれました。
禅宗のお寺では、立春の早朝、厄除けの為に門に 「立春大吉」 と書いたお札を張る習慣があるのをご存じですか?
どうして 「立春大吉」 のお札が厄除けなのでしょうね?
それには、こんな面白いお話しがあります。
昔、昔のことでした。
ある家に 「立春大吉」 と書かれたお札が貼ってあったそうな。
こともあろうに、その家に鬼が入ったそうな。
ふと、鬼が振り返ると、さっき見た 「立春大吉」 のお札をみて、まだこの家に入っていなかったと勘違いをして、逆戻りして出て行ったとな。
めでたし。めでたし。
「立春大吉」 の文字は、縦書きにすると左右対称になり、表から見ても、裏から見ても変わらないですよね。
だから、鬼が勘違いしたと言う訳ですね。
これが元で 「立春大吉」 のお札は厄除けになると言われるようになったそうです。
photo credit: 湯島の梅 via photopin (license)
まだまだ寒さ厳しい時ですが、暦の上ではもう春です。
日脚はだんだんと伸び、九州や太平洋側の暖かいところでは、徐々に梅が咲き始めることでしょう。
四季がある美しい日本に住んでいる幸せを感じながら、お抹茶を一服いただくことにしましょう。
今年も皆さまに穏やかな氣が訪れますように・・・