私がまだ生まれていない、1955年に出来たアメリカ映画 “ 慕情 ” 。
ご覧になられたことありますか?
何十年も前の映画なのに、今でも鮮明に記憶に残っている映画です。
ヒロイン、ハン・スーインの自伝が映画化されたそうです。
舞台は、第二次世界大戦終了後のイギリス植民地、香港。
中国人の父とベルギー人の母との間に生まれた、ヒロイン、ハン・スーインは、香港で勤務医をしていました。
そこで、アメリカ人の特派員、マーク・エリオットと出会い、恋に落ちていきます。
しかし、彼にはすでに妻子がいました。
人目をはばかるように、二人は彼女が勤めている病院の裏山で、逢瀬を重ねていきます。
ところが、二人のことが周りに知られてしまったの・・・
ストーリーを話すのは、ここまでにして・・・
この映画の音楽は、プッチーニの歌劇 “ 蝶々夫人 ” の “ ある晴れた日に ” を参考にして作曲されたとか。
この音楽と、香港の景色が、なんともエキゾティックで・・・情緒があって・・・一段と悲しみを誘います。
二人が逢瀬を重ねた裏山から、香港の景色を一望に見渡すことが出来てね・・・今でもこの映画のことを思うと、この景色が浮かんできます。
そして、忘れられないのは、ヒロインのチャイナドレス姿!
ハン・スーイン役のジェニファー・ジョーンズが、チャイナドレスを素敵に着こなしていました。
彼女が着ると、知的に着こなすことができるの。 それも、大人っぽく・・・
今でも、ラストシーンを思い出すと、うるうるとしてしまいます。
クラッシック映画って、詩的で、ロマンチックで、大人の映画が多いですね。
慕情・・・悲しみの余韻に浸ることのできる、大人の映画です。