私の宝物

もうかれこれ20年くらい経つでしょうか。

母から譲り受けた、タイシルクのツーピースと舶来シルクのスカート。

私の大切な宝物の一つです。

私の宝物 2014-09 1

母が30代前半に仕立ててもらったという、タイシルクのツーピース。

私が中学生の頃だったでしょうか、母がこのお洋服を着て参観日に来てくれると、とっても嬉しかった記憶が残っています。

母はシルクのお洋服が大好きで、何枚も持っていました。

ある日、母に「どうしてシルクがそんなに好きなの?」と聞くと、母はこう言いました。

「あのね、シルクはお蚕さんが作った天然繊維だから、着心地がとってもいいのよ。夏は涼しくて、冬はあったかいしね。それに、この布を見てごらん。とっても手が込んでいて、贅沢でしょう。大事に使わなきゃね。」

それ以来、私が大人になったら母のお洋服をもらおうと、心に決めておりました。

このツーピース、かれこれ45年以上は経っていると思いますが、今でも生地に張りがあって、光沢があって、とっても素敵な風合いです。

母の影響で、私もすっかりシルクの虜になりました。

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もう一つは、梅の花の刺繍がほどこされた、舶来生地のシルクのスカート。

前者のタイシルクのツーピースは、タイシルクだけあって、生地に厚みがあるのですが、こちらのシルクは、とっても軽いのです。

梅の花が、とっても上品な雰囲気。

初めは、ワンピースとして作ってもらったそうですが、こちらもツーピースにしてもらったのだとか。

その頃、ツーピースが流行っていたのでしょうね。

いつの時代も、女性はおしゃれが大好きですよね。

これからも、母から譲り受けたこのお洋服、大切に着てゆこうと思います。

 

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