エクス・アン・プロヴァンスは風の通り道になっているようで、時折“ミストラル”と呼ばれている強い風が街中吹き抜けていました。
ミストラルが吹くと気温がグッと下がって、4月初旬でも薄手のコートだけでは寒いくらい。
強い風に煽られたプラタナスの実が落ちきて、街のあちこちで誰かがクシャミをしていました。
パリ・シャンゼリゼ通りのお手本となったと言われているミラボー通り。
そこを幾度となく通りましたが、プラタナスの並木道は異国にいるということを感じさせてくれた素敵な通りでした。
エクスの街の様々な植栽が私達の目を楽しませてくれました。
市庁舎前広場で毎週 火・木・土に開かれる花市も、毎回楽しみでした。
4月初旬、花市ではチューリップやアネモネ、ラナンキュラスが主に売られていてね・・・
中旬の頃になると、ピオニーやバラやカラーが・・・
そして、4月の終わりの頃になると私の大好きなライラックがお目見えしていました。
この時季でしか見ることのできない瞬間・・・なんて贅沢なのかしら!
それにしても、皆さん本当にお花が大好き。
お花の安さにもびっくりしたのですが、もっと驚いたこと・・・それは・・・
花市は週3日もあるのにお花が本当に良く売れるということ!
市庁舎前の広場だけでなくプレシュール広場でもお花を売られていましたから、この街の小ささからいくと本当にお花が売れるなぁー!と感心したものです。
お花を買う人達がいっぱいいるから、当然お花の値段も安くなる。
それに、素朴な花市やマルシェの雰囲気も良いから、それが評判となって観光客もたくさんこの街を訪れる。
そうして、この街の経済が潤い、またお花も売れる。
ここには、こんな素敵なサイクルが巡っています。
お花がたくさん売れるこの街って、とても心豊かな方々が暮らしていらっしゃるのね。
今の時期、どんなお花が売られているのかな・・・