一度は行ってみたかった美術館・・・ミュゼ・ドゥ・オルセー
小学校3年生の時、図書室で見つけた、ミレーの伝記。
その中に、“落穂拾い” や “晩鐘” の絵があり、目が釘付けになりました。
それ以来、図書の時間になると、毎回ミレーの伝記を借りて絵を見ていました。
今思うと、どうしてこんな暗い絵が、小学校3年生の心を打ったのか・・・どうしてもこの目でミレーの絵を直接確かめてみたかったの。
この日は、ルーブル美術館がお休みだったので、通常よりも沢山の人が来ていらっしゃいました。
見て見て! この行列!
事前にチケットの予約をしていなかったので、この行列に並ぶことにしました。
結局、1時間弱かかって、中に入ることが出来ました。
こちらは、最上階にある cafe campana (カフェ カンパナ)。
こちらで、少し早めのランチをいただきました。
もうすでに、満席。
こちらのカフェ、いつも混み合っている人気のカフェです。
photo credit: zilverbat. via photopin cc
オルセー美術館入り口には、こんな立派な時計があります。
photo credit: Dimitry B via photopin cc
入り口近くで見つけました。 ミレーの “落穂拾い” を!
あいにく “晩鐘” は出張中でしたが・・・
絵を前にしても、残念ながら3年生の時の気持ちは蘇りませんでしたが・・・
旅行から帰って暫くたったある日、ふと思い浮かんだことがありました。
私がまだ小さかった折、毎晩祖母が昔話をして寝かしつけてくれていました。
祖母の十八番は “桃太郎” や “一寸法師” 。
幼稚園に入ったころから、天国と地獄の話しを時々してくれていて、必ず最後に祖母はこう言いました。
「弥生ちゃん、誰も見ていないからといって悪い事をしたり嘘をつくとね、神様は天国からちゃんとみていらっしゃるからね。」
目には見えないけれど、神様はいらっしゃるということを、祖母は教えてくれていました。
そんな訳で、嘘をついた日は布団の中で、ひたすら神様に詫びていました。
まだ小さかったあの頃、ミレーの絵から、神様を感じていたのではないかしら・・・
幼心にも、神聖なものを感じていたからあんなに惹かれたのでは?
懐かしい記憶と共に蘇った祖母との思いでに、暫し浸りました。
ところで・・・今回、私を虜にした絵は、まさか・・・まさかの・・・ゴッホでした。
photo credit: Sharon Mollerus via photopin cc
今までゴッホの絵に全く興味はありませんでした。
ゴッホのコーナーだけは長蛇の列で、芋の子を洗うようでしたが、皆さんゴッホがお好きなのですね。
ちょうど、南フランスを旅していたこともあり、こんな色鮮やかで、命溢れる絵はゴッホが南フランスに行ったからこそ描けたのではないかしら? と思えたのでした。
ゴッホの絵画に見られる、“うねり” や “うずまき” は、ゴッホ自信が不安定になって行くほど多く出現するそうですが・・・
まじかで見るゴッホの絵から、今にも溢れ出してきそうなくらいの生命力!
凄まじいほどのエネルギー・・・これが見る人の心を動かすのですね。
これには、全く感動しました。
photo credit: Sharon Mollerus via photopin cc
ゴッホがこんな言葉を残しています。
「素晴らしい絵画を制作するのは、ダイヤモンドや真珠を見つけるのと同じくらい難しい。困難や苦労を覚悟して、命もかけなければ成し遂げる事が出来ない」 と。
ご自分の命を削って作り出された、一流の絵画や彫刻などを直接鑑賞できる美術館って、本当に素晴らしい場所ですね。
追記
オルセー美術館は、1900年のパリ万国博覧会に合わせてオルレアン鉄道によって建設されました。
最初は、オルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルであったそうです。
美術品も素晴らしいのですが、建物内部も素晴らしいです。
そして、オルセー美術館には、こんな素敵なレストランもあります。 こちら